【第7回】
~ 赤ちゃんとの出会い ~
入選
孫パワー
千葉県 主婦 29歳
娘が生まれた日、両親がお見舞いに来てくれた。
それって、普通に思えることかもしれないけど、私としてはとても嬉しかった。
だって、父は、
「退院したら、毎日会うんだから、行く必要はない」
って、言ってたのに、
「おめでとう」
って、言いに来てくれたんだから。
ここから始まり、驚くような、笑っちゃうようなことが続く。
退院すると、誕生日パーティーを父が主催。
私たちきょうだいの誕生日パーティーなんて、一度もやったことがないのに。
お寿司やらなにやら、本人はまだミルクしか飲めないというのに大御馳走!
夜泣きをすれば、添い寝をし、
「俺の横だと泣きやむ」
と、自慢。
実家からかえる前日、離れる寂しさで娘と添い寝。
自宅に戻ってから、実家に顔を出さない期間が少しあると、
「うちにベビーカーがないからだ」
と、実家用のベビーカーを購入。
ちなみに、自宅用のベビーカーも父が購入。
実家は、商店を経営。
お客さんにも、近所のヒトにも、ジジ馬鹿ぶりを炸裂。
そんな父の姿をみんなから聞かされたり、メールが届いたり。
意外な父の一面を知ることができた。
孫パワー。
娘は、まだ1歳。
これからも、いろいろなジジ馬鹿ぶりが見られるのが楽しみだ。
新たな父の一面を教えてくれた、娘。
ありがとう。
私は、あなたに会えて、一番一緒にいられる存在になれて、しあわせです。