持田ヘルスケア株式会社

スキナベーブ エッセイコンテスト

【第5回】
~ 赤ちゃんと笑顔 ~

入選

息子が赤ちゃんだった頃のこと

【一般部門】 兵庫県  主婦  53歳

20代半ばで結婚し そろそろ赤ちゃんが欲しいなと思ったのに
なかなか子宝に恵まれず 検査 不妊治療 流産の後
やっと我が子をこの腕に抱いたのは 結婚5年目のことでした。
その長男も 今日24歳の誕生日を迎えましたが
彼の生まれたあの暑い夏の日が
つい昨日のようによみがえってきます。
長男が 私のお腹の中で育っている時から書き続けた育児日記も
ずいぶん古びてきましたが 誕生日の記念に 久しぶりに読み返してみることにします。
妊娠がわかったとはいっても 一度流産しているだけに
実際に赤ちゃんが生まれてくるまでは ずっと不安な日々でした。
ひどいつわり 流産のおそれ 入院・・・
超音波検査で 赤ちゃんが無事動いているのを確認した時
初めて 胎動を感じた時
お腹の中で 赤ちゃんが でんぐり返りしている時
ボコボコ波打っている自分のお腹を眺める時
きっと 私は優しい笑顔を浮かべていたことでしょう。
居心地良すぎたのか 予定日を10日も遅れての
我が子とのご対面でした。
まだ ほやほや柔らかい赤ちゃんは
時折ニィーッと微笑んでいます。
おっぱいに吸い付いている我が子を見つめている時
言葉では 言い表せないほど 幸せな気持ちに満たされました。
どんな子供になるのでしょう
優しい青年に なってくれるのかしら
初めて長男を沐浴させた時は
本当に こわごわでした。
母の助けを借りて 実家の食卓のベビーバスに
そろ~っと 赤ちゃんを つけました。
その長男も
次男が生まれた時には 沐浴の度に
「ボクも おてつだいするぅ~」と 騒ぐので
彼のお昼寝中に こっそり沐浴させたりしました。
長男が まだ2歳7ヶ月の出来事ですが
ちゃんと記憶にあるそうです。
息子達は二人とも お湯につけると
本当に 気持ちよさそうに 目をつぶっていましたっけ。
あっという間に
スクスク 見上げるほど大きく育ってくれた息子達ですが
母になるのを 半ばあきらめかけていた私に
二人も子供を授けてくださった神様に本当に感謝しています。
幼稚園時代通っていたキリスト教の神様から 神社
子授けのお地蔵さまに至るまで お願いしまくった私でした。
スーパーや電車内で 赤ちゃんに出会うと
つい にっこり微笑んでいます。
赤ちゃんも 笑ってくれると
心の中が ほわっと 温かくなってきます。
誰にも こんな時があったのです。
とがった心になってしまった時には
この笑顔を思い出してみることにしましょう。

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