スキンケアについて、よくある「困った!」にお答えします
スキンケアQ&A
赤ちゃんの皮膚は、表皮、真皮がともに大人より薄く、弱いことがわかっています。とくに、表皮のもっとも外側の角層が、非常に弱くもろいのが特徴です。皮脂の分泌も十分でなく、そのため、皮膚の大切なはたらきの一つである、外からの刺激をブロックする作用が弱いので、あせも・ただれを起こしやすい状態になっています。
皮脂は天然のクリーム。肌の表面で皮脂膜をつくり、角質層に水分を保つはたらきがあります。角質層の水分が蒸発すると、肌が乾燥して、荒れたりすることもあります。
新生児の頃は、母胎内で受けた性ホルモンの影響で皮脂分泌が活発な赤ちゃんも、生後4ヶ月くらいになると、乾燥傾向が出てくる場合があります。
清潔にしたあとは保湿するよう心掛けましょう。
生まれてすぐから、保湿してあげましょう。
一般に生後1ヶ月頃までは皮脂の分泌が活発で肌もうるおっているように見えますが、頬や口のまわりはカサついていることがよくあります。こぼしたミルクやヨダレを、ぬれたガーゼなどで1日に何回も拭いたり、ゴシゴシこすりすぎると、皮膚を守る皮脂膜がはがれ落ちて、カサカサになってしまうのです。清潔にした後は、保湿に気をつけてあげてください。
生後2~3ヶ月頃から、皮脂の分泌が急激に減りはじめ、生後5ヵ月頃からは思春期まで続く人生でもっとも乾燥する時期になります。手・足・お腹・背中など、カサカサに気がついたら、こまめに保湿ケアしてあげましょう。保湿ローションなど、お風呂上りに使われる方が多いようですが、1日に何度もつけてあげてかまいません。動きが活発になった赤ちゃんには、保湿効果のある入浴剤を使われると便利です。ただし身体を温めるとカユミが増すことがありますので、温熱効果のある入浴剤は避けましょう。
赤ちゃんは、母胎内で受けた性ホルモンの影響により、頭が脂っぽくなることがよくあります。沐浴に慣れていない新米ママや新米パパにとっては、やわらかい赤ちゃんの頭を洗うのは怖いものですが、洗い方が足りないと、皮脂が固まって黄色いかさぶたのようになります。とくに脂っぽくなりやすい、頭・ひたい・まゆげのあたりによく見られます。軽いうちなら、ベビーオイルなどで、やさしくふき取ってから洗い落とします。ひどくなってしまった場合は、皮膚科の先生に相談しましょう。また、普段から、ていねいにきちんと洗ってあげるように心掛けましょう。
赤ちゃんの頭には、大泉門といって、骨と骨がくっつく前の隙間があります。大泉門のところは骨で保護されていないので、指などで強く押してはいけません。しかし、頭全体をさわってはいけないということではないのです
赤ちゃんは母胎内で受けた性ホルモンの影響により、皮脂分泌が活発になり、頭が脂っぽくなることがよくあります。大泉門の部分に気をつけながら、ていねいにきちんと洗ってあげましょう。
赤ちゃんの身体は、首・ワキ・手首・股など、深いシワがいっぱいあります。しっかり閉じた手の中に、ホコリを握りしめていることもあります。沐浴させるときは、くびれた部分や手のひらの中まで、ていねいに洗ってあげましょう。
何よりも大切なことは、きちんとすすぐことです。石鹸は本来洗い流すものですから、シワの中に石鹸分が残っていると、肌トラブルの原因になることがあります。とくに、先ほどのくびれの部分などは、石鹸分も残りやすいところなので、意識してていねいにすすぎましょう。
赤ちゃんはとても汗っかき。汗をかいた後は、沐浴させるなどして、肌を清潔に保つことが大切です。
夏場など汗をかきやすい季節には、こまめに着替えさせてあげましょう。冬でも、寒いからといって厚着させすぎると、あせもができることがあります。
赤ちゃんは、体温調節がまだ上手にできないので、エアコンも上手に使ってあげるといいですね。でも、エアコンの風が直接赤ちゃんにあたらないように気をつけて。
赤ちゃんの頬や口のまわりは、ヨダレやミルクで汚れます。そうすると、お母さんはぬれたガーゼなどできれいに拭いてあげますね。でも、1日に何回も拭いたり、ゴシゴシこすりすぎると、皮膚を守る皮脂膜がはがれ落ちて、肌がかさつくことがあります。清潔にした後は保湿を心掛けてください。