ぷくぷくちゃん にこにこちゃん|赤ちゃんの沐浴はスキナベーブ

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持田ヘルスケア株式会社

エッセイコンテスト

スキナベーブ 赤ちゃんエッセイコンテスト

【第12回】~ 赤ちゃんへの手紙 ~

入選

・ぷくぷくちゃん にこにこちゃん

千葉県  会社員  女性  35歳

ママのかわいいぷくぷくちゃん
ママのかわいいにこにこちゃん
きみがこの家に来てからもうすぐ1年ですね。
今まで過ごしたどの1年よりもママにはなが~く感じられましたよ。
きみはどうかな?
きみの存在にきづいたのは、ちょうどバレンタインデーの日でした。
ママはパパにバレンタインデーに腕時計をプレゼントしようと準備していたんだけど、もっとすごいプレゼントになっちゃいました。
ううん、これはきっとコウノトリさんからのわたしたちへのプレゼントだったんだね。
きみがママのお腹から「トントン」てしてくれた日のこと、きみは覚えているかな?
車でパパとジャズの音楽を聞いていた時だったよ。ママはちょっぴりびっくり、とってもハッピーだったんだよ。
それからしばらくして、パパの会社は失くなってしまいました。
お腹にきみがいたけど、ママは37週まで頑張って仕事をしました。一緒に毎朝、満員電車で通勤したのよ。きみもママのお腹の中で毎日頑張ってたんだよね。ありがとうね。
何度も具合が悪くなりかけたけど、その度にきみは頑張ってママを助けてくれたね。ありがとうね。
予定日が近づいて、ママもパパもきみに会いたくて会いたくて。早く会いたくてしょうがなくて、ママは毎日団地の階段を8階まで上ったり降りたりしました。きみもその間、着々と出てくる支度をしてたんだね。
きみが生まれた日は、とってもいいお天気の月曜日でした。
ママは助産師さんにお願いして、産まれたてほやほやのきみを胸に抱っこさせてもらったんですよ。きみは大きなまんまるのおめめで、じーっとママを見てくれていましたね。ママもきみのことをじーっと見ていました。くしゅんくしゅんって可愛らしいくしゃみをしたの。ママはちょっとびっくりして、助産師さんに「風邪ですかね?」って聞いちゃった。助産師さんは、笑って「赤ちゃんもくしゃみもするし、しゃっくりもあくびもしますよ」って教えてくれました。じーっと見てたらきみは顔をくしゃくしゃにして大きなあくびもしてましたよ。
ちいさなちいさなおててには、透き通るかわいい爪もちゃんと伸びていて、なんてかわいいんだろう、愛らしいんだろうって思って見ていました。
夢のようにうっとりしてたけど、だんだん、あぁママになったんだなってひしひしと実感するようになったの。きみも、おんなじように、あぁ生まれてきたんだなって実感したのかな。
病院にいる頃は、腹ぺこちゃんで、ミルクはいつも一気飲み。飲み終わっても空の哺乳瓶を名残惜しそうにちゅぱちゅぱ吸ってて、そんな姿が可笑しくって、可愛らしくて、ママはふふって笑っちゃうことが良くありました。
離乳食になった今でもいつも完食。好き嫌いなく、食べてくれるおりこうさんで、ママはとっても助かってますよ。たくさん食べて大きくなってね。
いつの頃からか、きみはニコニコとよく笑いかけてくれるようになりましたね。ママもパパもきみのそのニコニコ顔に何度救われる気持ちになったことか。
パパはまだ仕事がみつかりません。ママは頑張って働いてます。
ママはきみとの時間を削らざるを得なくて、毎日さみしくて悔しくて切ない思いをしています。きみも同じかな。
でも、毎日朝と夕方、きみはニコニコってママを送り出して、ニコニコってママを迎えてくれるね。ママは涙が出そうなほど嬉しいの。
傍からみると、決して順風満帆な家庭ではなくって、きみにもたくさん我慢をさせて、ごめんねって思います。でもね、ママは決めました。どんなに大変でもきみが「愛されてる」って思える一瞬を繋いでいこうって、そう決めました。そうすればきっとみんなが「幸せ」って思えるから。
ママのかわいいぷくぷくちゃん
ママのかわいいにこにこちゃん
わたしのところに生まれてきてくれてありがとう。
明日も明後日も。
変わらずニコニコってママに笑いかけてくれるかな。

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